2019年度 第1回医療安全教育セミナーを9月28日(土)山梨県立中央病院で開催しました。今回は、6月の大会での医療事故加害者の立場からの看護職の講演を受け、医療事故被害者として、陣痛促進剤の不適切投与により我が子を亡くした辛い医療事故の真実を究明し裁判で勝訴すると共に、その後20年以上も医療者に医療安全を訴え続けてきてくださった、勝村久司氏のご講演でした。テーマは、「今、医療事故被害者から医療者に望むこと~『ぼくの「星の王子さま」へ』執筆から20年を経て~でした。患者・遺族の立場から医療者側に望む医療安全への取り組みと医療事故から何を学ぶのかについての提言を頂きました。最後にお話された「メディエーションよりもオネストトーキングを」という言葉は、患者・遺族から私たち医療者に向けられた「医療での真実の関係性とは何か」という熱い問いかけでした。
私たちは今回の勝村氏の2時間には納まりきれないほどの医療者へのエールを、明日からの業務でどのような形で表現できるでしょうか。 文責:小林美雪